円安だから、米国株投資は待て!?



 知らない方のために簡単に説明しておきます。

円安とは、他の国の通過と比べて、円の価値が低くなることです。
代表的なものは、ドル円ですね。ドル円は、文字通りアメリカのドルと日本円を交換するときに用います。
例えば1ドル=100円の場合、1ドルを手に入れるために100円が必要、というイメージですね。
1ドル=100円から1ドル=120円になれば、1ドルを手に入れるのに20円多く支払う必要があるわけですから、円の価値が低くなっており、円安に振れたということになります。
逆に1ドル=100円から1ドル=80円になれば、1ドルを手に入れるのに20円少なく済むわけですから、円の価値が高くなっており、円高に振れたといえます。
このドルと円の交換比率のことを為替レートと呼びますが、為替レートの変動は、株式投資にも影響してきます。
このチャンネルを見ていただいている方のほとんどが、米国株に投資をしていると思います。
例えばアップルやマイクロソフトなどアメリカの個別株もそうですし、S&P500やVTIなどのインデックス投資もそうですが、
アメリカに投資する以上は、日本円をドルに替える必要があります。
例えばS&P500指数の動きに連動する「VOO」というETFや、「emaxisslim米国株式」や「楽天VTI」などの投資信託も同じですね。
ETFはドル建て資産で、投資信託は日本円の資産だと勘違いしてる方が多いですが、投資信託も自動でドルに両替してドル建てで買われているので、ETFと同じドル建ての資産です。ですので両方とも、同じように為替の影響を受けてしまいます。為替の影響を受けることを為替リスクといいますが、海外に投資する以上、この為替リスクは避けられないんですよね。

結論から言うと、
最大の問題は、ある程度まとまった資金を円安である今、投資してもいいのかというところだと思います。投資しても大丈夫とは言い切れないけど、僕は投資します。ただし、最悪のシナリオを想定しておく必要があると思ってます。
最悪のシナリオってなにかというと、投資したあとにドル安円高大きく振れてしまった場合、S&P500やVTIなどドル建ての資産は、価値が目減りしてしまい、円換算したとき損をする、いわゆる為替差損が発生するからですね。
もっと円高が進みさらに同時に株価が下落すれば、合計30%下落、なんてことになる可能性もゼロではないです。
これが最悪のシナリオ、資金を一気にいれたあとに食らう株安円高のダブルパンチです。

2024年に例えば円高に10%振れたとしても、株価が10%の下落で終われば合計20%で、2023年の大幅な上昇の方が上回るかもしれません。
これらをふまえると、個人的には為替を気にして、2023年の上昇に備えた2022年の買い場を逃すのはもったいないなと思います。
もちろん逆にですね、2024年に想像を超える大きな下落と、円高の進行が同時に起きた場合は、2022年よりも大きな買い場になる可能性だって0ではないです。ですので、結論なにが言いたいかと言うと、これまでの動画で述べてきたように2023年の上昇期待を考えると、今年は最高の買い場になる可能性が高いと思いますが、ただリセッションで株安円高のダブルパンチがきたら2回目の買い場が訪れる可能性は十分あるので、どちらかにかけて全資金をいれるのはリスクが高いです。ですので弾切れにならないように余力を残しておくのが無難だと思います。
いろいろお話ししましたが、そもそもお話ししたようなシナリオ通りに動く保証はどこにもないですし、正解はあとになってみないとわからないので、各自いまいちど自分のリスク許容度を把握して、相場に望んでいただけたらなと思います。

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